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長野市 骨盤大腿リズムとは

骨盤大腿リズムという言葉を聞いたことがありますか?

骨盤大腿リズムとは

骨盤大腿リズムは、股関節が屈曲するときに大腿骨が体に近づくにつれて、骨盤も後傾(後方へ移動)する協調性のことをいいます。

このようなイメージです

股関節を曲げたときに、骨盤大腿リズムが正常に働くことで、痛みなくスムーズな動きができます。

教科書などでは、股関節の屈曲は約125度と表示されていますが、骨盤や腰椎なども合わせて動くことで股関節をここまで深く曲げることができます。

しかし、純粋に股関節だけ(大腿骨と骨盤)の屈曲可動域は90度程度しかありません。

大腿骨を90度も曲げると、大腿骨と骨盤がぶつかってしまいます。
これを回避するために、骨盤や背骨が動くことで実際は90度より大きな角度で曲げることができます。

「大腿骨を曲げるときに骨盤が一緒に動く」この動きの協調が骨盤大腿リズムです。

膝を胸につけるように股関節を曲げたときに骨盤大腿リズムが働かないと、股関節前面につまり感や痛み(股関節インピンジメント)がでたり、腰痛の原因にもなります。

では、骨盤の後傾が出にくい原因はどのよなことが考えられるでしょうか?

骨盤の後傾(前傾)について

骨盤の後傾や前傾には、姿勢などの骨格や関節の問題、あるいは筋肉の柔軟性・筋力バランスなどが関係しています。

姿勢と骨盤の関係を見てみると

背骨が平坦、あるいは背骨が丸まっている人は、骨盤も後傾しやすくなります。

反対に、

腰椎の前弯が強い、いわゆる反り腰のような人は、骨盤も前傾しやすくなります。

続いて筋肉の柔軟性や筋力のバランスを見てみましょう

骨盤の傾きと筋肉の関係

骨盤の傾きを考えるには、骨盤を支える筋肉をチェックするといいでしょう。

・骨盤後傾にかかわる筋肉:大殿筋・ハムストリングスー腹直筋
・骨盤前傾にかかわる筋肉:脊柱起立筋ー大腿直筋・腸腰筋(股関節を屈曲する筋肉)

骨盤の後傾

身体の後ろ側では、大殿筋とハムストリングス、前側では腹直筋の働きが強くなることで、骨盤が後ろに傾きやすくなることがわかると思います、
骨盤の前と後ろ、反対の位置にある筋肉なのに、骨盤に対しては同じ働きをしていることに気づきましたか?

これをフォースカップルと呼びます。

車の運転で、ハンドルを両手で回すようなイメージを持ってもらうとわかりやすいでしょうか。
右にハンドルを切るときには、右手が下へ、左手は上方へ持っていくように力を入れますね。体でもこのような「力の対」になるような働きをする筋肉があるということです。

※フォースカップルについて詳しくは:フォースカップル作用とは

少し、話が飛んでしまいましたが、
骨盤の後傾がしにくいということは、骨盤を後傾させる筋肉が弱い、または骨盤を前傾する筋力が強いか、柔軟性が低いことが挙げられます。

つまり、骨盤の後傾が少ない人は、大殿筋やハムストリングス・腸腰筋などの筋力が弱い、または骨盤を前傾させる筋肉、脊柱起立筋や大腿直筋の筋力が強すぎるか柔軟性が低下している可能性があるということです。

(骨盤の前傾の場合は、この反対になります)

ここでひとつ興味深い研究データを紹介したいと思います。
骨盤の後傾が強い人は、腸腰筋の筋活動より先に、大腿直筋の働きのほうが早い傾向があるということです。

ということは、スポーツでは走るとき、日常では階段を上るときなど膝を高く上げる場面では、大腿直筋が先に働くことになります。大腿直筋はお皿の下(脛骨粗面)まで伸びているので、膝への影響もでる可能性があります。

つまり、骨盤の後傾が強い人は、膝痛の原因につながる可能性もあるということです。

膝の問題を抱えている人は、骨盤を見直す必要もありそうですね。

最後に

骨盤大腿リズムから、だいぶ話が広がってしまいましたが、股関節を曲げるときには骨盤の傾きや背骨の動きが大切になりますが、スポーツや日常など動き全体を通してみると、骨盤の後傾も前傾もバランス良く動く必要があります。

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