スポーツ競技に限らず日常でも、常に体には捻りの動きが働いていますが、スポーツにおいては、体を捻ることでより大きな力を発揮することができます。ボクシングのストレートやフック、ゴルフスイング、野球の投球動作、バッティング、バトミントンのスマッシュなど体幹の捻りがあってはじめて大きな力や早いスピードが生まれます。
しかし、
スポーツで「腰を捻る」は間違い?
体幹を捻る動きは、どこでどうやったら無理なくできるのでしょうか。そして、より大きな力をだせるのでしょうか?
よく耳にするのは「腰を回して打て」とか「腰を使え」という言葉です。
しかし、実際に体の構造をみると腰骨、いわゆる腰椎は捻る動きには適していません。
図を見てもらうとわかりやすいですが、5つある腰椎は椎間関節でつながっています。
参考:Visiblebody
椎間関節の形に注目してほしいのですが、お互いに合わさっている関節面が垂直に近い形になっているのがわかると思います。腰椎を回そうとすると、椎間関節どうしがぶつかり、ほとんど回りません。1つの椎間関節で1度くらいの動きと言われていますから、5個合わせても5度程度です。
それでは、バッティングやゴルフスウィングなどの体を回す動きはどこで行っていいるのでしょうか?
答えは、腰椎の上下にある胸椎と股関節でほとんどの回旋動作、体を捻る動きをしているのです。
胸椎
参考:Visiblebody
胸椎は12個ありますが、その一つ一つは腰椎と同じく椎間関節でつながっています。
胸椎の関節の形を見てみると、お互いが水平に近い形状になっているのがわかりますね。これが胸椎は体を回す動きに適しているということです。
そして、股関節の動きはみなさん実感できるように足を組むことや横座りなどように内側に捻ったり、あぐらをかくことで外側に捻る動きを自然と行っていますね。
胸椎と股関節を使うことで、体に負担が少なく体幹を回すことができます。(見た目上では、腰が回っているように見えますが)
このようなことを知っておくとスポーツの運動動作において、体幹の捻りを行う際のイメージ像が変わってくるのではないでしょうか。正しい部分を使った捻りができることにより、一段上のパフォーマンスも見えてくると思います。
また、スポーツをやっているけど腰痛に悩まされている方は、このようなことから改善のヒントが見つかる可能性もありそうですね。
(胸椎と股関節が硬くなることで、結果的に腰に負担がかかってしまい腰痛になるケースもあります)
人の体は、動作においても動く部分と固定される部分が必要です。
全て動いてしまっては、力を留めておくことが出来ないので強い力は出にくくなります。反対に全てが固定されてしまっては、動けません。安定する場所と動く部分、この2つのバランスが整うことでスポーツ動作においては、力強い動きを発揮できるようになります。そして、上手な体の使い方では、日々の負荷が積み重なって起きるスポーツ障害なども高い確率で予防することが可能になります。
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