ハムストリングスとは
ハムストリングスは大腿の後ろ側にある筋肉で、内側と外側の2つに分けられます。
内側:半腱様筋(はんけんようきん)と半膜様筋(はんまくようきん)
外側:大腿二頭筋(だいたいにとうきん)
ハムストリングスは骨盤と大腿骨からはじまり下腿の骨まで伸びている筋肉です。
ハムストリングスの働き
ハムストリングス全体では膝を曲げる、股関節を伸展する(大腿部を後方に持ち上げる)、大腿を内転するなどのはたらきがあります。
また、内側ハムストリングスは膝を内側に捻る、外側ハムストリングスは膝を外側に捻る作用があります。
立ち上がりや歩行、走るなど下肢を使う動作にはハムストリングスの働きが欠かせません。
体のここが硬いとハムストリングスも緊張しやすい
日常や運動において筋肉が硬くなる原因は、使い過ぎか使わな過ぎのどちらでも現れる可能性があります。
使い過ぎ→乳酸の蓄積により筋疲労→柔軟性低下→筋肉が硬くなる
使わな過ぎ→血流の低下→筋肉への酸素・栄養不足→柔軟性低下→筋肉が硬くなる
つまり、運動のやり過ぎ、運動不足とどちらにしても硬くなる要因は隠れているということです。
しかし、スポーツをしているときや日常生活などで、なぜか「片側のハムストリングスのハリが長引いている」ということはないですか?
あるいは、必ず左大腿(または右大腿)だけ肉離れを繰り返すといったことがないでしょうか?
こんな時には、ハムストリングスの硬さだけでなく体の他の部分が硬くなることで、間接的にハムストリングスへの負担が増えてしまい、結果的に筋緊張が長期化ているということがありますので、そんな時には次の3つをチェックしてみてください。
チェック➀ 大殿筋の機能低下
大殿筋は、ハムストリングスと同じく股関節を伸展する(大腿を後ろに伸ばす)働きがあります。
大殿筋の筋力が弱くなったり、うまく大殿筋が機能していない時には、股関節の伸展の多くをハムストリングスが代わりに行うことになります。
結果、ハムストリングスへの負担が多くなることで、張りを感じやすくなります。
チェック② 足首の柔軟性低下
足首が曲がりにくいと歩く、走るなどを繰り返すことでふくらはぎの筋肉への負担が増えます。
ふくらはぎの筋肉(下腿三頭筋)とハムストリングスはつながりがあるので、足首が硬いことで膝裏や大腿部の裏側に緊張がおこりやすくなります。
捻挫や足の怪我からの回復時には、足首の柔軟性や機能チェックは欠かせません。
チェック③ お腹が硬い(前・横)
お腹の前についている腹直筋、横にある腹斜筋などは、骨盤についています。
お腹周りの筋肉が硬くなることで、骨盤の動きが制限されると、股関節の筋肉である大殿筋の働きにも影響が及び、ハムストリングスが過剰に使われることがあります。
お腹周りの柔軟性の低下は、下肢へも影響を及ぼします。
もし、スポーツで日常で、ハムストリングスのつっぱり感や緊張が続いている場合には、この3つをチェックしてみてください。
ハムストリングス以外の筋肉の柔軟性低下に気づいたら、まずはストレッチから、それでも改善しない場合はマッスルバランスの見直しも必要になります。
今回はこのへんでおしまい。
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