日常生活で、動かなければ痛みはないけど、階段の上り下りで膝が痛い、ベットから起きあがろうとすると腰が痛い、日常生活は大丈夫だけどスポーツをすると痛みがでる、こんな症状があるとき、体にはどんなことが起きているのでしょうか?
動きで痛みが出る場合は、関節がスムーズに動いていない
基本的に関節が問題なく、滑らかに動いている時には痛みはでないものです。
しかし、なんらかの原因で関節の動きが制限されたり、ブレーキがかけられると立ち上がり、寝返り、歩く時などに痛みを伴うようになります。
関節の動きが悪くなる原因は?
1、炎症
2、筋の柔軟性低下(体が硬い)
3、アライメント不良(関節の配列がずれている)
4、筋力不足
5、関節の変形
このようなものがあります。
それでは、一つずつ見ていきましょう。
1、炎症について
炎症反応は、体を守るために起こる自然な防御反応です。
捻挫や打撲などの外傷やウィルス・細菌性の感染、アレルギーなど色々な場面でみられます。
炎症の主な兆候は、疼痛・発熱・発赤・腫脹と合わせて機能障害が見られます。
炎症がある時に無理矢理関節を動かしすぎると悪化しますので、腫れや熱感が強い時には、症状が落ち着くまで安静が必要になります。
寝違えやぎっくり腰の急性症状などでは炎症が強い状態ですので、痛みがあるのに無理に動かすのは症状悪化につながります。
2、筋の柔軟性低下
筋肉が硬くなり柔軟性がおちてくると、関節の動く範囲も狭くなります。これを可動範囲の減少(可動域の低下)といいます。可動範囲が減少すると狭い範囲でしか力をだせない、関節にかかる力を吸収できないなどのために益々筋肉や腱に負荷が掛かることになります。そして、負荷が積みかさなることで痛みへと発展していきます。
(スポーツにおいてはスポーツ障害の原因になります)
筋疲労が蓄積(運動や日常の不良姿勢など)することで柔軟性低下が起きやすくなります。
3、アライメント不良
アライメントとは骨の配列のことです。アライメント不良があると骨の並びが崩れていますので、関節を動かす時に摩擦が生じやすくなります。
捻挫や打撲、脱臼などの外傷後やスポーツなどで間違った体の使い方を続けることでよく見られます。
4、筋力不足
重力に打ち勝って、手や足など体を動かすことを可能にしているのが筋肉です。
体を支えるため、最低限の筋力が維持されないと関節への負担が大きくなり、痛みを感じやすくなる原因になります。
日常の高いQOLを維持するためにも、最低限の筋力は保ちたいところです。
5、関節の変形
関節は時間をかけて変形します(脱臼や骨折などを除いては)。つまり、これまでの1〜4に続いて起こるものです。関節が動くたびに摩擦が生じてその動きが繰り返される結果、軟骨がすり減り骨の形が変わってきます。
年齢とともに起こる背骨や膝の変形は誰にでも起こる可能性がありますが、若年層でも見られる、怪我をした後の後遺症として起こる変形は避けたいところです。
しかし、変形性関節症と診断されても、関節を安定させる筋力強化や体の使い方などを見直すことで痛みの軽減やスポーツ復帰できる確率が上がります。
体は、多くの筋肉や関節で支えられています。それぞれの働きが維持されることで日常の立つ、歩く、ご飯を食べるなどの何気ない動作から、激しい動きを伴うスポーツまでを行うことを可能にしています。快適に体を使うためにも日常のお手入れはした方がよさそうですね。
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