長野市 肩関節不安定症(かたかんせつふあんていしょう)
肩の不安感、肩がはずれそうな感じなど肩関節の不安定感がでる症状として肩関節不安定症があります。
自覚症状として肩が抜ける感じ、ずれている感じ、スポーツ時に肩が抜ける感触があるなど、肩に不安定感があるものです。
主に肩の脱臼などの外傷後に起こることが多く見られます。
肩関節の不安定感を考えるためには、静的安定化機構と動的安定化機構がしっかり保たれているかを確認する必要があります。
静的安定化機構(せいてきあんていかきこう)とは、
動きがない状態で肩甲骨と上腕骨のかみ合わせがしっかり保たれているか。肩関節に存在する関節唇や関節包、靭帯などに損傷が見られないか。などを確認する必要があります。これを実際に確認するには、整骨院や整体院では徒手検査である程度の確認は出来ますが、細部までの異常個所を見つけるには、整形外科などでのレントゲン検査やMRI検査、関節鏡検査などの精密検査が必要になります。
これに対して、
動的安定化機構(どうてきあんていかきこう)とは、
肩を動かしたときに不安感や痛み、つまり感、肩の動きに問題が無いかなどを確認する必要があります。つまり肩腱板(インナーマッスル)や三角筋(アウターマッスル)などの働きが保たれているか。
この二つをしっかり見極めることが重要です。
静的安定化機構の受け皿部分である肩甲骨関節窩(けんこうこつかんせつか)に存在する関節を安定させるための関節唇(かんせつしん)や、関節を覆っている関節包などに損傷がある場合には、専門院での治療が必要になることもあります。
また、静的安定化機構は問題ないとすると動的安定化機構に不具合が起きていますので、腱板(インナーマッスル)の機能回復と三角筋などのアウターマッスルとの協調運動を調整することが重要になります。そして、肩の動きを回復させるためには肩甲骨の位置も重要になりますので、良い方の肩とのバランスや背骨の動きとの関係も修正が必要になります。
肩関節の不安定感を訴えられる方は、肩を脱臼した経験がある方に多く見られ、肩を脱臼した際に、肩関節の安定を保っている関節唇や関節包の損傷で受け皿である肩甲骨関節窩と上腕骨頭の適合性が不十分になり肩が外れやすくなる傾向があります。
一度、肩を脱臼してしまうと肩関節を覆っている関節包や靭帯、関節唇などの軟部組織は完全に修復することは難しく、肩を使ったスポーツ競技を続けていくために肩周囲の筋力強化で補えるのか。または、手術が必要になるのか。などを見極めながらのアプローチが大事になります。
今回はここまでで。
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