長野市 首の痛みと肩甲骨
むち打ち、寝違え、頚椎症など頚部に痛みが出現したり、首の動く範囲が制限される症状がありますが、これらに対して場合によっては直接頚部の筋肉を押したり揉んだりすると首の痛みが強くなることがあります。
特に朝起きて急に首に痛みがでて動かなくなった寝違えなど急性のケガでは、直接痛めている筋肉を強く触ることができません。
そこでポイントとなるのが肩甲骨
肩甲骨は肋骨上で浮いています。
肩甲骨と体幹の骨と繋がっているのは、鎖骨(さこつ)と胸骨(きょうこつ)が関節をつくっているだけです。あとは筋肉で支えられている状態です。
ということは、筋肉のバランスで肩甲骨の位置が変化しやすいということです。
肩甲骨の動きや、肩甲骨についている筋肉はとても重要になります。
首にも影響する肩甲骨のうごき
首を支えたり、動かしている筋肉の多くは肩甲骨についているので、筋肉の柔軟性低下や筋力のバランスがくずれることで肩甲骨の動きが小さく制限されてくると、次第に首の痛みやこりにつながることが多くなります。(肩甲骨の動きの問題は肩こりや肩の痛みにも関係してきます)
首が痛い人の肩甲骨の動きを確認すると、ほとんど動きが無くなっているか、動く範囲が非常に小さくなっています。
そこで、首が痛くて直接触らない方が良いときには、肩甲骨の筋肉を操作することで間接的に首の痛みが緩和されることにつながります。
この方法だと、寝違えなどの急な痛みでも大丈夫です。
慢性的な首こりや動きの制限には筋力アップ
長期化している首こり・肩こり・首が回りにくいなどには、肩甲骨を支えている筋肉の筋力アップが必要です。
肩甲骨の安定には菱形筋と前鋸筋のトレーニング
菱形筋(りょうけいきん)
菱形筋は肩甲骨の内側から背骨までついている筋肉で肩甲骨を内側に引きつける働きがあります。
こんな感じでついています。
参考:Visivlebody
姿勢がいいひとは菱形筋がしっかり働いて肩をいい位置に保っています。
主に引く動作のときに肩甲骨を安定させたり、背骨に引きつける働きがあります。
前鋸筋(ぜんきょきん)
前鋸筋は肩甲骨の内側から肋骨までついている筋肉で、肩甲骨を前方へ移動するときに働く筋肉で、菱形筋と拮抗する(反対の)はたらきをしています。
このようについています
参考:Visiblebody
壁などを両手で押すときに働く筋肉です。
前鋸筋の働きがわるくなったり、筋力が低下してくると肩甲骨の動きが小さくなり首や肩への影響が増えてきます。
また、前鋸筋の筋力アップにより、野球でボールを投げる、ボクシングや空手でパンチを打つなど肩を使うスポーツでおおきな力をだせるようになります。
首に問題がある場合には、菱形筋と前鋸筋の働きがおちていることが多く、最低限この二つの筋トレが必要です。
細部まで書いてしまうとあまりに専門的になりすぎますのでこの辺で・・・ご自身で出来ることは肩甲骨周りの筋肉を使う意識を持ち、日ごろから肩甲骨を動かして筋肉を使ってあげることが首の痛みやこりの予防につながります。
肩甲骨の筋肉の働きがおちることで、肩の動きが小さくなってしまうと首まで影響してくることがなんとなくわかっていただけたでしょうか。
今回はここまで。
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