長野市 怪我をしにくい体づくり【お相撲さんの稽古を見習う】
スポーツ選手、週末スポーツ愛好家、時々運動を楽しむ。
スポーツをやっていると、怪我をする可能性は誰にでもあります。
スポーツ外傷では、ランニング中に石や段差につまずき捻挫、プレー中に相手との接触、スポーツ障害ではオーバーユースによるスポーツ障害など様々です。
しかし、普段からの練習や練習前の準備運動などで怪我を未然に防ぐことができる場合もあります。
そこで今回注目するのは、お相撲さんの稽古です。
中でも基本稽古の四股踏みです。
四股を踏む動作は、股関節の柔軟性アップとともに股関節のインナーマッスルを効率よく鍛えることが出来ます。
四股立ちの股関節の状態を専門用語では、屈曲・外転・外旋位といって、解剖学的に見ると股関節が緩んでいる状態です。
難しいことは考えず、
簡単に、股関節が開いていると思ってもらうだけでいいです。
股関節は、寛骨側(骨盤)の臼蓋と大腿骨の骨頭が合わさって股関節をつくっていますが、
この四股立ちの姿勢は、ややつま先を外側にして股関節と膝関節を曲げた状態は、関節のゆるみの位置になります、すなわち関節間の適合性が低い状態なわけです。
この姿勢では、主に筋肉で股関節を保持、安定させるために股関節のインナーマッスルが弱い人は、四股立ちから四股を踏むことは非常にきつい動作になります。
お相撲さんは、この四股を踏む動作を毎日毎日繰り返しています。
すると股関節のインナーマッスルは強化され、立ち合いでの素早い動きや相手とぶつかったときに耐えるための土台が出来てきます。
その他に良いこととして、骨や関節というものは、適度な長軸圧をかけることで栄養がいきわたり丈夫になります。(歩いたり、走ったり、ジャンプ動作なども)
骨、関節への血液循環も促進されます。
相撲以外の競技では、ランニングを基礎練習にすることが多い中、お相撲さんは、走る稽古はほぼないですね。(走ると膝への負担増ですから)
でも立ち合いではあれだけの瞬発力や体重を支えることが出来ます。
四股を中心とした、腰を落とす姿勢の繰り返し練習で補っていると考えられます。
四股踏みの動作は、片方の足は軸足にして骨格とインナーマッスルで支えながら、もう片方の足を高く上げて股関節のアウターマッスルとインナーマッスルを同時に使う、高く上げた足を地面に降ろし骨への長軸方向へ刺激+股関節、膝関節に刺激を与えて、脚の骨や関節の強度を上げる。
この単純な動作を繰り返すことで、体重が重い力士が自分の身体を支え、なおかつ一瞬の素早い立ち合いからのパワー発揮が出来てくると考えられます。
股関節の柔軟性と股関節の筋力があると、とても外からの力に強く、動きの中でも自由に動くことが出来るようになり、
スポーツでのパフォーマンス向上や怪我予防にとても有効と思われます。
一般の人が取り入れるのに難しい点は、非常に単純な動作なので飽きやすく続かないことです。
特に若年者のスポーツ選手では、何のためのトレーニングかの重要性と少しレクリエーション的な要素を混ぜてあげないと続けるのは、難しいですと思います。
いまでは、レジスタンストレーニングやファンクショナルトレーニング、動物の動きを取り入れたクリーチャートレーニングなど色々なトレーニング方法が出てきましたが、良いと思い自分で行ったものは、継続することが大切ですね。どこで目が出るかわかりませんから。
継続は力なり。
ここまで。
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