長野市 股関節の痛み【股関節インピンジメント】とは?
肩関節でインピンジメント障害があるように、股関節でもインピンジメント障害が起こる場合があります。
インピンジメントとは「衝突」や「挟み込み」という意味ですが、股関節を曲げた時に骨盤側の受け皿である寛骨臼(かんこつきゅう)と大腿骨頭側(だいたこっとうがわ)の頚部(けいぶ)という部分がぶつかる症状や、股関節に存在する関節唇(かんせつしん)という部分が挟み込まれて、痛みやつまり感を訴える症状が起きます。
これが股関節のインピンジメントです。
この股関節インピンジメントのことをFAI(femoroacetabular impingement)と呼ばれています。
F:femoro→大腿骨
A:acetabular→寛骨臼
I:impingement→挟み込み
の意味があります。
このFAIが起こる原因は、股関節を構成している骨に形態異常が見られることが多いようです。
股関節の受け皿部分である寛骨臼蓋(かんこつきゅうがい)や、この部分と関節を構成している大腿骨頭側(だいたいこっとうがわ)に形態異常が起こっている場合があります。
寛骨臼蓋側に形態異常があるものをPincer type(ピンサー型)、大腿骨頭側に形態異常が起こっているものをCam type(カム型)、この両方がある場合は混合型になります。
このようなことで、股関節インピンジメントが繰り返し起こると股関節の受け皿部分である、臼蓋(きゅうがい)に付着している関節唇(かんせつしん)を損傷する恐れがあります。関節唇とは股関節の安定性を高める役割があり、股関節の軸を保持しています。関節唇を損傷すると軸がぶれるばかりか、股関節の痛みと共に不安定感も出現する可能性があります。
また、股関節の関節唇や軟骨の損傷を放置しておくと年齢を重ねた際に変形性股関節症が起こる確率が上がります。
ご自身で股関節にインピンジメントがあるかどうかの確認は、あお向けになってベットや床に寝た状態で片方の足は伸ばし、もう片方の股関節と膝を曲げます。この時に股関節の前に痛みやつまり、引っ掛かりがあるかを確認してください。普通に曲げて大丈夫な場合は、やや膝を内側にいれて曲げてみてください。こちらの動きでも特につまり感や痛みなどが無ければ大丈夫です。
股関節を曲げる動きには、骨盤や背骨の動きも関係してきますので、インピンジメントが起きていても股関節周囲の筋肉の調整や骨盤、腰椎などの調整で痛みが軽減することが多くあります。
股関節のつまり感や痛みなどありましたら、スポーツ選手はもちろん、一般の方でも早めのケアが早期回復へ向かいます。
今回はここまで。
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