長野市 肘の外側の痛み【テニス肘(外側上顆炎)】
肘の外側に痛みがでるもので、外側上顆炎(がいそくじょうかえん)があります。
外側上顆炎はテニスをやっている人に多くみられることから、テニス肘とも呼ばれています。
テニス肘はスポーツ障害の一つですが、
外側上顆炎(がいそくじょうかえん)はテニスをしていなくても起きることがあり、特に中年以降の女性に多く見られる傾向があります。
テニス肘ってどんな症状がでるの?
はじめのうちは、腕を使用した時の肘外側の違和感から始まり悪化してくると徐々に痛むようになり、ひどくなると手首まで痛みが現れることもあります。
いきなり、肘の外側に痛みが出現することもあります。
テニス肘の原因はなに?
上腕骨(腕の骨)の外側上顆という部分は、手を反る動作(背屈)をするための筋肉が付いている場所になります。
運動や日常生活などで手首を酷使することにより、筋肉の柔軟性がなくなり筋肉が硬くなると筋肉の付着部である上腕骨外側上顆(じょうわんこつがいそくじょうか)に繰り返しの牽引力が働きます。
すると、筋肉の付着部で炎症が起きて痛みとして感じるようになります。
※1手首を反る動き(背屈動作)に過剰な外力が生じたり、※2手首の使われ方に不具合があり、繰り返し使用していると肘の筋肉の付着部を引き剥がす力が加わって痛みとして出てきます。
硬くなる筋肉の中でも特に原因になる筋肉は、長・短橈側手根伸筋と呼ばれるものです。
※1 手首を反る動きへの過剰な外力とは:テニスのバックハンド動作
※2 手首の使われ方に不具合とは:肩や肘の動きに制限があり、手首だけに集中的に負荷が掛かってしまう。または、猫背姿勢でのパソコン作業で手首のみを使用した作業を長時間行う、などが原因として考えられます。
テニス肘は筋力や柔軟性低下により起きやすい
手首や肘の動きも普段は何気なく動かし、よく使用する部分なので改めて動きを見るひとはあまりいないと思いますが、やはり外側上顆炎をはじめ、腱鞘炎やばね指などでも手首や肘、肩の動きが知らず知らずのうちに制限され、関節を支える筋力が低下していることが多くあります。
手首を下に曲げたり上に曲げたりして片方が動きにくいなどは感じないでしょうか?
また、腕の骨、前腕部分には、橈骨と尺骨と呼ばれる二つの骨があります。手首を内側に回したり、外側に回したりするときには、この二つの骨でつくられる関節が重要になってきます。この動きも外側上顆炎と関係してきます。
動く範囲が狭いということは、筋肉のこわばりや関節周囲組織の問題が生じていることになります。
手首の動く範囲が狭いまま使用し続けると負荷を吸収しきれなくなり肘の痛みや手首の痛みとして現れてきます。
手首の関節を支える筋力が衰えることで、手の握り辛さもでてきます。
結果として、肘に多くの負担がかかることにつながります。
テニス肘の簡単なテスト法
外側上顆炎(テニス肘)の簡単な検査法として、痛い方の手のひらを下にしてテーブルや自分の太ももなどにおいて軽く指を伸ばします。もう片方の手で中指を上から押さえて、押さえられている中指を上げてみてください。
これで肘の外側に痛みがでるか確認してください。
上記のテストで痛みが出なかった場合には、手を握った状態から反対側の手でこぶしを上から押さえて手首をそらしてみてください。
この、どちらかで肘の外側に痛みが出た場合にはテニス肘の可能性があります。
予防方法はどうしたらいい?
ご自身で簡単にできる予防法には、座ってその場でできる手首のストレッチや筋トレ、肩周囲のストレッチなど普段から簡単に予防ができます。
今では、肘に巻いて外側上顆炎(テニス肘)の痛みを軽減や予防する為のサポーターも色々出てきています。
テニスなどスポーツ後に痛みが強くなる場合は、スポーツ活動後のアイシングをこまめに行い、日常生活で発症してしまった場合には、ズキズキ痛む場合には15分から20分程度のアイシング、併せて手首のストレッチをすることが自己予防となり痛みの軽減へと繋がります。
あまりに痛みが強い場合、じっとしていてもズキズキ痛みが続く時や、肘の痛みが長引く際には、治療が必要になることもありますので医療機関や整骨院などで診てもらった方がいいですね。
痛みが長引くようでお困りでしたら、当院へお越しいただいてもかまいません。
テニス肘の改善へ向けてやることは
安静にしても痛みが強い場合は、アイシングを行い炎症症状を抑えた後で、外側上顆炎の原因筋を特定して、筋肉のリラクゼーションを間接的または直接的に行い、炎症を起こしている部分には痛みを抑えて回復を早めることを行います。
炎症時期で痛みがかなり強い時期には、湿布や消炎鎮痛効果のあるもので痛みのコントロールも必要になります。
肘や手首の痛みが強い場合は、手首を固定することで楽になります。
キネシオテーピングや外側上顆炎(テニス肘)用のサポーター「エルボーバンド」も必要に応じてつけると痛みが軽減します。
注意が必要なのは、固定して動かさない時期が長いと筋力が落ちてくるので、炎症時期が落ち着いてきたら肘や手首を支えるための筋トレも必要になります。
テニス肘になるひとは使いすぎということがあるのですが、たくさん手や肘を使っている過程で動きの筋肉ばかりが使われるようになり、肘や手首、肩などの関節を安定させて支える筋力が弱くなってきている傾向があります。
痛みのない範囲で、肘関節や手首、肩周囲を安定させる筋トレをやった方が回復は早いです。
関節を支える筋肉は主にインナーマッスルです。ダンベルなどでやる筋トレとは違うのでここが注意が必要なところです。
テニス肘は痛みがおこり始めると回復まで時間がかかることが多いので、日常で肘の外側に違和感や腕のはり感がつづくなど、ちょっとした違和感や変調が続くようでしたら早めにコンディション調整した方が大事にいたらず予防ができます。
このへんでおしまい。
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