拮抗筋ってなに?
トレーニングに利用できるのか?
よし、筋トレしよう「でもなんか今日はいつもより力がでないなぁ」と感じたことはないですか?そんな時は、もしかしたら拮抗筋の働き方に問題があるかも知れませんよ。
拮抗筋(きっこうきん)とは
関節を動かしている筋肉、いわゆる骨格筋は関節を一定の方向にしか動かすことができません。
例えば、肘の曲げ伸ばしでは、曲げる時には上腕二頭筋、伸ばす時には上腕三頭筋がそれぞれ活動します。
肘を曲げる際に主役となる筋肉を主動作筋と呼びます。
拮抗筋とは、関節の動きにおいて主動作筋と相対する働きをする筋肉のことを言います。
このことから、肘の曲げ伸ばしにおいては、上腕二頭筋は主動作筋で上腕三頭筋は拮抗筋になるということです。
反対に肘を伸ばすときは、上腕三頭筋が主動作筋になり、上腕二頭筋は上腕三頭筋の拮抗筋になります。
こういった一つの関節運動で、相対する働きをする筋作用のことを拮抗作用と言い、目的とする動きで使われる筋肉を主動作筋、それと反対の働きをする筋肉を拮抗筋と呼びます。
拮抗筋の働きが、筋トレに与える影響とは
例えば、上腕二頭筋を鍛えるにはダンベルカールやバーベルカールなど肘を曲げる動作が行われます。
この時、上腕二頭筋の力を出したいのに、拮抗筋である上腕三頭筋も過剰に働いてしまうと、思うように力が発揮されなくなります。
これは、上腕二頭筋に対して、上腕三頭筋がブレーキをかけてしまっているからです。
反対に、肘を伸ばす上腕三頭筋の場合にはこの逆のことがあてはまります。
そうすると、上腕二頭筋のトレーニングが効果的に行われなくなるということです。
拮抗筋がブレーキをかける原因は
筋トレの際に、拮抗筋にブレーキがかかる原因は主に2つあります。
1、神経伝達が未熟でその動作をうまくできない
神経伝達がうまくいっていないとは、その動作をするための筋肉が上手に働いていないということです。
この場合には、動作の反復練習が必要です。
目的とする動きに必要な主動作筋の働きを活発にして、反対に拮抗筋の力を抜いてブレーキを外してあげることです。
一例としては、始めは軽い重量で行い、動作習得とともに重量を上げていくと良いでしょう。
2、筋肉が硬くなり、柔軟性が低い状態にある
筋肉が硬くなっている原因として、筋疲労の蓄積やトレーニング前のウォーミングアップ不足などが考えられますので、重量がいつもより上がらないという場合には、拮抗筋にアプローチしてからトレーニングを行なってみると、力が入りやすくなることが実感できます。
上腕二頭筋の例でいうと、本セットでカール種目を始める前に、エクステンション動作で上腕三頭筋を使って(30%〜50%程度)からカール種目を始めるなどです。
このような原理から、拮抗筋の作用をうまく働かせることで、目的とした筋トレ効果を引き出すことができます。
最後に
拮抗筋とは、目的の動きである主動作に対して、相対する働きをすることを拮抗作用と言い、主動作筋と反対の働きをする筋肉を拮抗筋といいます。
このように筋肉の作用を覚えておくと、今日は、いつもより筋トレの調子がイマイチだな、と感じた時にも一つ一つ体の様子をチェックしていくことで、トレーニング中に本調子に戻ることもありますので参考にしてみてください。
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