動きやすい体になるには、スタビリティとモビリティのバランスが整うことが課題になります。
スタビリティとモビリティとは
スタビリティ:安定性
モビリティ:可動性
ある動作をする際、例えば歩く、走る、しゃがむ、ボールを投げるなどの動きをするときには、筋肉により関節を動かすことで目的の動作が達成されます。
この時に必要になるのが、スタビリティとモビリティのバランスです。
姿勢を支える土台(スタビリティ=安定性)がしっかりした上で、動きを必要とする柔軟性(モビリティ=可動性)があることで、体もスムーズに動くことができます。
例えば、
自動車にしても、エンジンやタイヤ(モビリティ=可動性)はしっかり駆動していても、スタビライザーやシャーシ(スタビリティ=安定性)などの土台や安定性に関わるパーツに不具合があると正常に走ることができません。
人の体でも、よりスムーズに動くためには、安定する機能が整っている状態を保ちながら、動くための可動域を確保して筋肉や関節を働かせることが求められます。
実際の動きの中では
例えば、床から段ボールを持ち上げる時に、どのように持ち上げますか。
1、ひざを伸ばし背中を曲げて持ち上げる
2、ひざと背中を曲げてから持ち上げる
3、股関節とひざを曲げて、背骨を真っ直ぐにして持ち上げる
理想的なのは、3番の背骨はまっすぐに保ったままで、股関節と膝を使って持ち上げるようにすると腰への負担が少なくスムーズに持ち上げることができます。
荷物を持ち上げたり、中腰姿勢や前屈みで何かをする際にポイントとなることは、「股関節のヒンジ」を使うということです。
この股関節の動きが「モビリティ=可動性」にあたります。
※ヒンジとは、開きドアについている金具のことで、股関節もこのヒンジのように折りたたんだり、開いたりするような動きをすることで最小限の筋肉で動くことができます。
プラスで、脊柱を真っ直ぐにして体幹の支えを加えるとさらに腰への負担が軽減されるわけです。
脊柱を安定させることが「スタビリティ=安定性」になります。
腰痛にお悩みの時には、こうした何気ない動作を気をつけるだけで、簡単に予防できます。
スタビリティとモビリティの働きは、デスクワークでパソコン作業をしている時や畑で苗を植えている時、スポーツをしている時など、どんな動きの中でも起きていることです。
日常で、スポーツで動きにくい、または痛みが出ている、といった場合にはスタビリティとモビリティの見直しも必要ですね。
おしまい。
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