なぜスロートレーニングをやる必要があるの?
スロートレーニングって効果あるの?
高齢者がやるものじゃないの?
スポーツ選手でもやる必要あるの?
スロートレーニングについてこんな疑問ありませんか。
なぜスロートレーニングをやる必要があるのか?
スロートレーニングは、やり方はいたってシンプル、低負荷で一つのトレーニング動作を4秒、5秒と時間をかけてゆっくり行うトレーニング法です。
例えばスクワットだと、「5秒かけてしゃがみ→5秒かけて立ち上がる」といった動作です。
スロートレーニングの第一人者は、東大名誉教授の石井直方先生です。
石井先生はご自身でも、ボディビルやパワーリフティングの経験があり、ボディビルではコンテストの優勝経験もあります。私も以前講習で、お話を伺ったことがありますが、筋肉について詳しくわかりやすく講義を受けた記憶があります。
では、本題に入りましょう。
スロートレーニングをすると何がいいの?
1、深部の筋肉に意識が届きやすくなる
スロートレーニングをつづけていると、自分の体の使い方が自分でわかりやすくなります。
自分で自分の体の動きや傾きに気づけたら、パフォーマンスアップ間違いなしです。
2、バランス能力向上が期待できる
ある論文では、高齢者に対してスロートレーニングとパワートレーニングの両方をおこなった結果、筋力や筋肉量はほぼ同じだったが、スロートレーニングの方が左右のバランスや歩行に優位な結果がでたとの報告があります。
スロートレーニングは、意識的にやることでバランストレーニングにもつながると言えます。
スポーツや筋力トレでも、アンバランスのまま続けていると筋肉のつき方にばらつきがでるだけでなく、痛みなどのスポーツ障害につながる可能性も高くなるので、バランス力は重要です。
3、動きの連動につながる
スロートレーニングってただゆっくり動かすだけじゃないの?
いえいえ、正しい動作で主動筋・協力筋・拮抗筋のすべてを組み合わせて動くことでごまかしのきかないトレーニングができます。
つまり、動作に使うすべての筋肉を使うことで、筋肉の連動性と動きの滑さかさが生まれます。
早い動作や反動を利用してやると、動き全体としてはスムーズに出来ているように見えますが、プロのトレーナーがみるとそこごまかしてるよ、なんてすぐ見破られます。
スロートレーニングでは、ごまかしが効かなくなります。
スポーツ競技などでも、フォームの見直しや、動作改善にもスロートレーニングは利用できそうです。
4、ダイエット効果が期待できる
多くの筋肉を持続的に使うことで、エネルギー消費量が上がり、脂肪が燃焼されやすくなるのでダイエット効果も期待できます。
このようなことからも、スロートレーニングは、一般の方から運動選手まで多くの人に必要なトレーニング方法の一つではないでしょうか?
ここまで、スロートレーニングのメリットになる部分を解説しましたがいかがでしょうか。
では次に、デメリットも紹介します。
スロートレーニングのデメリットについて
ここまで、いいことばかり書いてきましたが、スロートレーニングが適さない場合もあります。
それは、スポーツ選手などで筋力や筋量などのパワーアップを主目的としているときです。
筋肉をゆっくり意識的に動かすことで、深部の筋肉(インナーマッスル)が使えるようになりますが、あまり深部を意識しすぎると、今度は外的パワーが出しにくくなります。
インナーマッスル=関節安定する働きで、優先的に使われる
アウターマッスル=動作を行うパワー発揮で、優先的に使われる
そのため、スポーツ選手やウェイトリフティングなどパワー、筋力アップを目的とする選手が深部筋を意識しすぎると、重量が上がりにくくなる可能性も出てきますので、バランスを保ちながら目的に合わせてトレーニング方法を選択する必要があります。
一方、一般の方や高齢の方では、安全に効果的に筋力アップ・維持ができるので、スロートレーニングのデメリットは、考えなくていいと思います。
まとめ
スロートレーニングは、一般の方からスポーツ選手まで多くの人が安全に効果的に行うことができて、バランス感覚も養えて使っている筋肉や動きも意識したトレーニングができるので、多くの方におすすめできるトレーニング方法と考えます。
筋肉を意識したトレーニング方法はスポーツ選手をはじめ、筋トレ中・上級者のトレーニーにも必要と思われますが、筋力や筋量アップが主目的の場合には適さない場合もあります。そんな時には、通常のトレーニングと合わせて、スロートレーニングを補助的なトレーニング方法として利用することで相乗効果が期待できます。
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