長野市 椎間関節性腰痛(ついかんかんせつせいようつう)について
腰痛がおきる原因はいくつもありますが、今回は椎間関節性(ついかんかんせつせい)の腰痛について解説していきます。
椎間関節性の腰痛の特徴はポイントで痛みが出ているということです。
そして、原因になっている椎間関節を押すと痛みが再現されます。
つまり、部分的な腰の痛みを訴えます。
腰のどの辺が痛いですか、と伺うとこの辺ですと指先で痛むポイントを指します。
これが椎間関節性腰痛の最初の見分けかたにもなります。
椎間関節性腰痛といっても、椎間関節ってなに?
こんな疑問もある人のために、
椎間関節とは
背骨は、腰椎(腰の骨)が5つ、胸椎(胸の骨)が12、頸椎(首の骨)が7つと合わせて24個の椎骨(ついこつ)が合わさって1本の背骨として成り立っています。
一つ一つの椎骨が関節で繋がっていることで、体を曲げたり伸ばしたり捻ったりすることができます。
上と下の椎骨を結んでつくられる関節部分が椎間関節(ついかんかんせつ)になります。
図の赤い○のところが腰椎の椎間関節です。青い丸は胸椎(胸の背骨)の椎間関節になります。
参考:teamLabBody
椎間関節がわかったところで、
椎間関節性の腰痛とは
腰椎をつないでいる椎間関節に何らかの原因で炎症がおこることで、腰の痛みとして感じられるのが椎間関節性腰痛です。
それでは、
どんな原因で椎間関節性腰痛になるのか?
構造的な原因は
腰椎の前弯が強くなっていると椎間関性の腰痛が出る可能性が高くなります。
腰椎の前弯が強いとは、腰の反りが大きいということです。
腰椎の前弯が大きくなる原因はいろいろありますが、例えば腰の筋肉の緊張がつよい、お腹の筋肉が弱い、内股傾向の人などの場合は骨盤も前に傾いていることが多いので、骨盤につながっている腰椎の前腕も強くなります。
このことからも、腰椎の問題を解決するためには骨盤も見直す必要がありことがわかりますね。
筋肉の問題では
多裂筋(たれつきん)の影響を受けることが多くみられます。
多裂筋はとても重要な筋肉で、骨盤にある仙骨から腰椎まで伸びていて椎間関節、背骨を支えるためには無くてはならない筋肉です。
多裂筋は背骨一つ一つの軸をしっかり保ち、関節を安定させる働きをもっています。
多裂筋は腰部のインナーマッスルで、体幹のローカル筋という表現もします。
図でみた方が早いですね、
多裂筋はこのようについています。
参考:visiblebody
肩の回旋筋腱板(肩のインナーマッスル)のような働きを背骨でしている感じです。
椎間関節をむりやり動かすことにより痛みがでやすくなります。
関節がスムーズに動くためには、
・関節の安定性がしっかり保たれている
・筋肉や関節の柔軟性が十分にある
この2つが最低限必要になります。
関節の安定性に関わっているのが多裂筋です
多裂筋がいい働きをすることで腰椎が安定し、その上で動作をすると痛みなく動くことができます。
スポーツでオーバーユース(使いすぎ)や日常の慢性疲労などで、筋肉や関節の柔軟性が失われてくると関節がスムーズに動かなくなってきます。
椎間関節が動かないのに無理やり動こうとすると、関節に負担がかかり、それを繰り返すことで炎症がおきて痛みだす可能性が高くなります。
運動方向を間違えると痛みがでる確率アップ
運動方向とは、腰椎の動く方向のことです。
腰椎は、前後の動きには適しているけど、左右の回す動きには向いていません。
腰椎の動きはこちらの記事で紹介していますのでどうぞ。
それなのに、野球やゴルフなどで腰を回すときに腰椎で回していると椎間関節に負担がおおきくなり腰痛として出ることもあります。
度を超えると腰椎すべり症や分離症へと発展することもあるので、気をつけたいところです。
椎間関節性腰痛の改善方法は?
椎間関節が問題で起きている腰痛に対しては、骨盤や仙腸関節、多裂筋などの見直しがとても大事です。
運動時の動き、日常の姿勢など、さまざまな原因があって結果的に骨盤や多裂筋に負担がかかることで筋肉や筋膜が硬くなったり、筋力が低下することで椎間関節に炎症がおきてくるので、まずは腰椎を安定する働きがある多裂筋のメンテナンスが必要になります。
多裂筋は仙腸関節にも影響を与えてるので、仙腸関節の調整は整体の得意とするところです。
「骨盤調整は結果的に多裂筋の調整にもつながります。」
ご自身でできる予防法としては
運動をやってるやってないにかかわらず多裂筋の筋トレはおすすめです。
多裂筋の筋トレ方法は
一番簡単なものでは、左右に体を捻り背骨(腰椎)に近い筋肉の硬さを感じながら右に向いて10秒、左を向いて10秒と左右を繰り返してやるだけでも大丈夫です。
運動に慣れてきたら、バードドッグを取り入れると体幹のバランスアップもはかれます。
このような対立する腕と下肢を上げて安定を維持する体幹トレーニングですね。
この2つの運動で腰に痛みがでるようなら、運動を中止します。
その時は、仰向けに寝て両足を伸ばし足首を曲げて踵を下方に押し出すようにゆっくり伸ばします。
伸ばしやすい方と伸ばしにくい方があるかと思いますが、先にやりやすい方をやるといいですよ。
また、踵を押し出してみて腰に痛みがでるようなら痛みが出る側はやらなくて大丈夫です。
ご自身でやっても腰痛が解決しない時には整形外科や整骨院、整体院などで診てもらうことをお勧めします。
最後に
椎間関節性腰痛を改善するためには、多裂筋や骨盤のコンディション調整は不可欠ですが、多裂筋に悪影響を与えている根本を取り除かないと腰痛を繰り返すことになりかねません。
例えば、股関節が原因だったり、体幹の筋力や動きの問題などです。
椎間関節性腰痛は、結果的に椎間関節に負担がかかることで痛みとして出ているだけなので、その前段階をしっかりおさえて置くことが大切です。今後のためにもここを覚えておいた方がいいと思います。
今回はここまで。
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