仙腸関節はどこにある?
仙腸関節は仙骨と腸骨でつくられている関節です。
図で見てもらった方がわかりやすいと思います。
出典:コアコンディショニングとコアセラピー
こちらは、骨盤を正面から見たものです。
仙骨の両外側と左右それぞれの腸骨が合わさって、関節になっています。
関節というと、肩や肘などのように自由に動くイメージがあると思いますが、仙腸関節はほとんど動かないことが特徴的で、動きとしては2、3ミリ程度と言われています。
昔は、仙腸関節は動かない関節とされていましたが、現在では仙腸関節は動くということが一般的になり、仙腸関節を調整することで腰痛をはじめ、股関節の問題や肩こりなど多くの症状改善につながります。
そして、腰痛や肩こり、膝痛など多くの症状に対して、仙腸関節の問題が関係していることがわかってきました。
仙腸関節の役割り
では、数ミリ程度しか動かない仙腸関節の働きとはどのようなものでしょうか。
仙腸関節は骨盤をつくり、骨盤は、体幹と下肢を支えるための中心部分になります。
1つ目の役割は、上半身の重さを下肢へ伝えることです。
体の重さは背骨→仙骨→仙腸関節→股関節→下肢の順番で力が伝わります。
立ち上がりや歩行、椅子へ座るなどでは、仙腸関節を介して上半身と下半身の力を中継する役割をしているのです。
2つ目は、衝撃緩衝作用です。
歩行やランニングなど足が地面についた動作を繰り返すときには、下肢の力が上半身まで伝わります。
このとき仙腸関節は、腰椎や椎間板への負担を軽減する役割を担っています。
ビルの免振装置を想像してもらうとわかりやすいと思います。
仙腸関節がしっかり働くことで、上半身と下半身の力の伝達がスムーズになり、過度な衝撃から身体を守ってくれるというわけです。
腰痛改善には仙腸関節が欠かせない
腰痛に悩まされている方の多くが仙腸関節になんらかの問題がある可能性が高いことがわかってきました。
仙腸関節が原因の腰痛は、レントゲンやMRIといった画像検査では異常が見当たらないところが厄介なところです。
しかし、仙腸関節性の腰痛にはちょっとした特徴があります。
・動きはじめ、朝の起きはじめに痛む
・じっと腰かけていると痛い
・片側の痛み
などです。
仙腸関節は、上半身と下半身の力をスムーズに伝える役割がありますので、仙腸関節に引っかかりや炎症など、なんらかの問題が起きていると動きはじめや椅子にじっと座っている時に痛みが感じやすくなる傾向があります。
また、大体が片側の腰部や殿部の痛みとして訴えられることが多いのが特徴的です。
仙腸関節性の腰痛を見分けるには、上記のような特徴と合わせて簡単なテスト法を行うことである程度の判別が出来ます。
もし、整形外科に行っても特に異常は無いと言われた、しかし腰痛が治らないといったことがあったら、仙腸関節に問題があるかもしれませんね。
今回はここまで。
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