最近、力が弱くなってきたけど、原因は「筋肉が落ちてきたからだろう」(筋量の減少)と思っていませんか?
実は、筋力が弱くなる原因は筋量の減少以外にもいくつかあるので解説します。
筋力が良くなる原因
・加齢にともなうもの
これは、自然現象なので仕方のない部分も多いです。
いくら筋トレをしていても、ある一定の年齢を境に筋力は衰えてきます。
しかし、トレーニングをしていると衰えは緩やかになります。また、年齢を重ねても今まで筋力トレーニングをしたことが無い人が筋トレを始めると、筋量・筋力ともにアップすることがあるので、あきらめるのは早いこともあります。
・筋肉が硬い
筋肉が硬いということは、既に力が働いている状態です。
例えば、意識的に肘を曲げて腕の力こぶをつくります。この時、上腕二頭筋を触るとかたくなっているのが感じられると思いますが、ここからさらに力を出すことは難しいと思います。
これは、極端な例えですが、日常においても筋肉が硬くなっている状態は、力が出しにくくなっている傾向にあります。
結果、筋力も弱くなります。
力を抜いているつもりでも筋肉に触れると硬い、あるいはオーバートレーニングのときには気を付けたいところです。
予防法:ストレッチング、深呼吸、入浴や交代浴などでリラックス
・関節の問題
関節には半月板や軟骨があり、骨と骨をつなぐために靭帯もあります。このような組織が傷ついたり、伸ばされて損傷することで関節の内外に炎症がおこり、浮腫などが発生します。
すると、関節を支えている筋肉にも影響が及び、力が出しにくい状態になります。
対処法:ケガをした時の適切な処置とリハビリ
・トリガーポイントによる影響
トリガーポイントは、筋膜や骨膜など色々な場所に発生します。
その中でも、筋膜トリガーポイントの特徴は、索上硬結(さくじょうこうけつ)として知られています。
簡単にいうと、部分的に筋肉が硬くなっているものです。
先ほど説明したように、筋が硬い状態では筋力が発揮しにくい状態にあります。
トリガーポイントも筋力を弱くする原因の一つです。
対処法:筋膜トリガーポイントの除去と予防
・筋肉が伸びている状態
筋肉が伸びていることを、専門用語では「筋が伸長している」といいます。
筋肉が伸ばされている状態が長く続くと筋出力が弱くなります。
よく見られるのは、長時間の同姿勢です。
わかりやすいのは、デスクワークでの前傾姿勢でしょう。
頭部が前にでて、両肩が内側に巻き込むことで胸の前やお腹の筋肉が縮みます。反対に肩の上にある筋肉、僧帽筋や背中の筋肉である脊柱起立筋は伸ばされることになります。
僧帽筋や脊柱起立筋に、長時間の伸長刺激が加わると筋力が弱くなります。
対策:伸長筋の筋力強化、硬い筋のリラクゼーション
このように、筋力が弱くなる原因は一つとは限りません。
もし、あなたの筋量に変化はないのに「最近筋力が弱くなった」「なんだか力を出しにくいといった時には、このような原因も隠れているかもしれませんね。
今回はここまで。
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