新着記事 長野市 整体ブログ

長野市 肩甲骨の安定性には欠かせない前鋸筋

参考:Visiblebody

肩甲骨の安定性に欠かせない前鋸筋のお話

前鋸筋(ぜんきょきん)という筋肉を知ってますか?

前鋸筋は、肩甲骨の内側から肋骨にかけて付いている筋肉です。前鋸筋の働きは、肩甲骨を前へ移動したり(肩甲骨の外転)、上下に動かす(上・下方回旋)働きをしますが、動きと合わせて肩甲骨を胸郭に引きつけておく、安定性の役割があります。
前鋸筋は、肩甲骨だけを動かす働きもありますが、その多くは上肢と連動して肩甲骨を胸郭へ引きつけておく安定性に深く関わっています。

参考:Visiblebody

このように、筋肉が鋸(のこぎり)状についていることから前鋸筋と言われたそうです。
確かにギザギザしてますね。

ボクシングや空手など、パンチを打つ際には前鋸筋が働くことで肩甲骨を前に押し出し、伸びのあるパンチを可能にします。

また、野球のスローイングやバレーボールのアタックやオーバーハンドサーブなどでも、肩甲骨の安定には欠かせない筋肉です。

スポーツ、各種競技において体が滑らかに動くためには、安定性と運動性の両方が必要です。
前鋸筋は、肩甲骨の安定性と運動性の二つの役割を担っている筋肉です。

前鋸筋の筋力が弱くなると、翼状肩甲という現象が見られます。(肩甲骨が背中から浮いて、天使の羽のように見える)
肩甲骨を胸郭に引き付ける力が弱いので、肩甲骨が胸郭から離れてしまうのです。

例えば、腕立て伏せの姿勢をとり、背中を見た際に肩甲骨が浮いている場合には前鋸筋の筋力低下が疑われます。

前鋸筋が弱くなることで、肩の力を出しにくくなったり、先ほどの野球などのオーバースロー動作では違和感を感じるようになります。

前鋸筋の筋力低下の原因は?

・自然な筋力低下
・神経損傷によるもの

自然な筋力低下

姿勢の悪化や筋バランスの影響(スポーツにおいては筋疲労も関係)などで気づかないうちに前鋸筋の筋力低下が見られます。
日常意識して使うことがない部分なのでなおさらだと思いますが、こんな時は意識した前鋸筋のトレーニングがおすすめです。

神経損傷によるもの

前鋸筋は、長胸神経と言われる末梢神経が支配しています。
外部からの刺激や、寝ている姿勢などで長胸神経が長時間の圧迫を受けることで、前鋸筋の筋力低下がおきる場合があります。
長胸神経が圧迫される姿勢をさける必要があります。

 

前鋸筋は、普段聞きなれない筋肉だと思いますが実はすごく大事な役割を果たしている筋肉なのです。肩だけの問題ではなく、肘や手首の不調にも前鋸筋が関わっていることが多んです。

これを機会に前鋸筋に意識を向けてみてはいかがでしょうか。

 

今回はこれまで。

 

 

長野市 篠ノ井の整体 腰痛、肩こり、スポーツ整体ならコンディショニングハウス「みずき整体院」にお任せください。