膝関節は回る動きをするのをご存知ですか？
といってもほんの少しの動きです・・・しかし、このわずかな動きが膝にとってとても大切になります。
「膝は回る？」スクリューホームムーブメントとは
膝関節は、大腿骨と下腿の骨(脛骨)で構成されています。
大腿骨の関節面の内側を内側顆(ないそくか)、外側を外側顆(がいそくか)と呼びます。
そして、内側および外側の側面をみると骨が突出している部分がみられます。これをそれぞれ内側上顆(ないそくじょうか)、外側上顆(がいそくじょうか)と呼びます。
内側上顆の位置は、外側上顆に比べて後ろ側にあり、やや上方に位置しています。
そのため、この2つを結んだ線は床とは並行になりません。
そして、膝関節の曲げ伸ばしのさいの運動軸は内側上顆と外側上顆を結んだ線とされています。
先ほどの位置関係から、内側上顆は後方やや上方に位置していることから、膝を曲げる時には、わずかに内側に捻る動き(内旋)が生じます。
反対に膝を伸ばした時は、外側に捻る動き(外旋)が起こります。これをスクリューホームムーブメントといいます。
これは、人の骨格構造から現れる関節の自然な動きです。
膝の痛みがある場合には、このような膝の自然な働きが妨げられている場合があります。
膝の捻りの動きを取り戻すだけでも、痛みの解放につながることが少なくありません。
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